片頭痛と上手に付き合う

脳血管の拡張が片頭痛の主な原因

湯川修也

鈍痛だったり、脈を打つようにズキズキしたり。症状はさまざまだが、慢性的な頭の痛みが続くのが片頭痛の特徴。

現在の医学では片頭痛を完全に治療することは不可能だが、「痛みを回避できる方法はありますよ」と、脳神経外科や心療内科の専門医である和歌山健康センター(和歌山市湊)の湯川修也常務理事。今回、片頭痛との上手な付き合い方について話を聞いた。

「頭痛には命に支障のない頭痛と、脳や体の異変を警告する頭痛があります」と湯川常務理事は話す。命に支障がないのが片頭痛で、脳血管の拡張が主な原因とされる。「血液の中にホルモンの1種であるセロトニンが放出され、血管を拡張し、頭痛を引き起こします」

恐ろしいのが脳や体の異変を警告する頭痛。「今まで経験したことのないような激しい頭痛は、くも膜下出血や脳出血などのサイン。一刻も早く専門医の診察を受けてください」

変頭痛

「頭痛日記」で誘因を把握して痛みを回避

片頭痛の診察はまずCTスキャンで脳に異常がないかを調べる。「脳に異常がなければ、片頭痛としての治療方法を考えます」

主な治療方法は2つ。片頭痛の原因といわれるセロトニンの働きを抑える薬物治療と、生活スタイルを見直し、頭痛の誘因を知ることにより、片頭痛を回避する方法だ。

「片頭痛の原因はストレス、寝不足、遺伝、ホルモンバランスの崩れなど、人によってさまざま。時間帯やシチュエーション、体調など、片頭痛を起こしやすい状況を記録する『頭痛日記』を付けることで、患者本人はもちろん医師も誘因をはっきり把握でき、適した治療が行えます」

片頭痛を回避する3箇条

  1. 規則正しい生活を送る
  2. 「頭痛日記」を付けて、誘因を把握する
  3. 痛みを感じ始めたら、医者に処方された専門の薬を飲むようにする